いつも「自分の年金を知りましょう」とお話しさせていただいていますが、ではどうやったら自分の年金を知ることができるのでしょうか。
ねんきん定期便はちゃんと見ていますか?
大きな手掛かりは、誕生月に日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」に書いてあります。
お客様にお聞きすると、
「来たけど開けてない」
「開いてみるけど、よくわからなくてそのまま放置」
「捨てた」
「今年来てない」
などとおっしゃる方が多いです。
そうですよね。
以前は私も、
ねんきん定期便を開いてみたけどどの数字が何なのかわからない。
もらえる年金額が少なすぎて絶望。
って感じでした。
もらえる年金額が少なすぎて絶望するのはまだ早い
でも、本当に絶望的なのでしょうか・・・?
私が勘違いしていた原因は、パッと見て「もらえる年金額はこれかな」という数字
つまり一番下に記載されている「これまでの加入実績に応じた年金額」の金額が、自分のもらえる年金額だと思い込んでしまったことでした。
正しくは、
「計算基準日までに払い込まれた保険料だけだと、この金額です。それ以降も国民年金保険料や厚生年金保険料を払っていくので、まだ増えます。」
ということなんですね。絶望するにはまだ早いのです。
とは言ってもねんきん定期便を見てもよくわからない・・
でも、結局ねんきん定期便を見ても、自分の年金額は分からなくないですか?
という声も聞こえそうですね。
そうですね。ねんきん定期便を見ただけでは、自分の年金がいくらもらえるのか、わかりません。(50代になると、だいたい分かってきますが)
ですが、そのねんきん定期便の数字から、現在と同じように働いていけば、だいたいどのくらいになるかを計算して、もらえる年金額を予測することはできます。
その予測の金額が、自分の老後の暮らしには十分だと思えたら、働き続けられさえすれば、もう不安に思わなくて良いですね。
もしその予測金額が「少ない!」と思ったなら。
もちろん少なくても、その金額に合わせて生活していけば大丈夫です。
でももし、
「私は良いもの食べなくてもいいし、贅沢をするつもりはない。けど孫ができたら何か買ってあげたいし、友だちに誘われたらたまには遊びにも行きたい。」
なんて思ったなら、老後のお金を準備した方が良いですよね。
みなさんは、老後のお金は不安ですか?
不安だとしたら、不安の原因は、自分の年金について、知らないこと、わからないことだと思います。
不安を解消するための、初めの一歩です。
次の誕生月に届く「ねんきん定期便」を開いて見てみてくださいね。