厚生年金に加入していれば、給与天引きで保険料を払うので、保険料を払っていないなんていう心配はしなくて良いですし、国民年金加入者も、口座振替やクレカ払いがありますから、払い忘れる心配をなくすことができますね。

国民年金保険料の支払は、国民の義務です。

もし保険料を払わなかったら?

でももし、保険料を払わなかったら、どうなるのでしょう。

まずはもちろん、老後に受け取る年金額が減ります。

例えば1年間保険料を払わないとすると、もらえる年金が、全部保険料を払った人より年に2万円くらい少なくなります。

また、年金保険料を払うと老後の生活を支えるだけではなく、障害を負ったり死亡した場合に、障害年金や遺族年金がもらえます。しかし保険料を払わないと、それを受け取ることができなくなるかもしれません。

納付猶予や免除が認められることもあります

学生だったり、所得が低いなどの理由で、保険料の納付が困難な場合は、申請すると保険料の納付猶予や免除が認められることもあります。

自分で勝手に保険料を支払わない(未納といいます)と、後から支払えるのは2年後までですが、猶予や免除が認められると、10年後まであとから支払うことができます。(追納といいます)

例えば、全額免除が認められたとすると、認められた期間は保険料を支払わなくても良いのですが、受け取る年金はどうなると思いますか?

無断で支払わないとその期間の分は年金が減らされますが、免除を受けると、実は保険料を払っていなくても一部上乗せされて、年金を受け取れるのです。

※ちなみに学生納付特例制度や支払猶予の場合は、追納しないと年金額は減ったままです。

例えば全額免除を受けたら、保険料を支払った場合にもらえる年金額の半分を、保険料を払っていなくてももらえるのです。

なぜでしょう?

ただでさえ、年金制度を支える現役世代の減少で大変だと言われているのに、大丈夫なのでしょうか?

何歳まで生きても国からずっともらえるのが年金

年金の財源は、現役世代が支払う保険料と、国庫負担金と、積立金です。

現在はそのうちの、保険料と国庫負担金で賄っています。割合は半々です。

そして、その国庫負担金というのは、主に消費税です。

保険料を払っていなくても、申請して免除を受けられれば、消費税から支払われる分を受け取ることができるのですね。

「どうせ自分の老後は年金なんてもらえないんだから、国民年金保険料なんて払わない」
って思っている方、いませんか?

消費税は、国民全員が何かを買ったりサービスを受けるたびに、負担していますよね。

もう、年金の財源を半分払ってしまっています。だけど、国民年金保険料を払わないと、年金はもらえません。

それに、国からの年金を当てにしないから最初からもらわないとしたら、年老いて働けなくなった時の生活費を、自分で全部準備しなくてはいけません。

自分はいったい何歳まで生きるのか。
どのくらいあれば足りるのか。

それこそ不安ですね。

国からもらえる年金は、何歳まで生きてもずっともらえます。

それって、かなりすごいことだと思いませんか?