前回iDecoの特徴についてお話ししました。

いまさら聞けない「iDeco(イデコ)」って何?その特徴とは

今回はお客様からよくお聞きする「イデコって怖い。心配。」の声にお答えしようと思います。

1.イデコって投資なんでしょ?投資はちょっと・・

私自身も最初は、投資が怖いというか、何も分からないので手を出さない感じでした。

「株で損したー」なんていうイメージからでしょうか。あるいは「投資話で詐欺」など、悪いイメージが強かったりもしますでしょうか。

iDecoはそういう、短期的・投機的イメージはあまりないと思います。

もちろん、ハイリスク・ハイリターンの投機的商品もありますし、ローリスク・ローリターンの商品、元本保証の商品もあります。

「できるだけ安全に、でも資産を増やしたい」のバランスをとって、いくつかの商品の中から自分で選んでいくのです。

「自分で選ぶのはわからないから怖い。」

その気持ちもわかります。

最初は超安全商品を選んでみるのも良いと思います。

多少のマイナスが出ていても、気になりません。だって、何もしなければ、0(ゼロ)だったのですから。

2.手数料がかかるなら、いいや。

銀行の積立預金には手数料はかかりませんものね。

投資信託など、運用商品には手数料がかかります。

特に加入したてのときは、手数料でマイナスを感じてしまい、「全然だめだ」という印象を持ちます。

しかし、長期に続けて運用益が上回ってくれば、手数料は気にならなくなります。

「運用は長期で」という心構えが大切です。

3.60歳まで引き出せないんでしょう?途中で何があるかわからないから・・。

その通りです。

家の購入や子どもの教育や、お金のかかることはたくさんありますし、60歳までの収入もどうなるかわからないのに、途中で止められないんじゃ心配・・という気持ち、わかります。

iDecoは途中で解約できませんが、掛金を払うのを停止することはできます。その間も毎月の手数料は支払い続けますが。

でも、本当にその5,000円(月の掛金最低金額)は払えないのでしょうか?

漠然とお金を使うより、目的をはっきりさせてお金を使うこと

今、一度立ち止まって、自分は、我が家は、何にいくら使っているのか、考えてみてください。

細かい金額でなくても良いのです。

何に対してお金を払っているのでしょう?

家賃?ローン?子どもの習い事?おやつ?(笑)

「外食を止めましょう」とかそういうことではありません。(現在コロナ禍で色々難しいところではありますが・・)

なんだかわからない出費はないでしょうか?

「なんでこんなに高いんだろうね」と思ったりする出費はありませんか?

漠然とお金を使うより、目的をはっきりさせてお金を使うと、スッキリ暮らしている実感が沸くと思います。

そして、一度出費を見渡してみて、自分の将来に備える余裕がなければ、止めたほうがいいかもしれません。

数十年先の未来よりも目の前のことのほうが、優先度が高いかもしれませんね。

でももし大丈夫そうなら、始めるのは他でもない自分のためなのです。

イデコは安心な仕組み

「私たちの時って、年金どうなるんだろうね。どうせもらえないんでしょう?」

という声、よく聞きませんか?言いませんか?

国の年金の制度は破綻しない仕組みが作られていますが、国の年金だけで退職後も不自由なく生活できるかどうかは、人によって、働き方によって違います。

国の年金だけしか老後の収入がなければ、もし「もらえない」としても、生活をその収入に合わせるしかありません。

老後の生活に不安があるとしたら、働けている今から用意するべきですし、そのための手段として、60歳まで引き出せないというのは、安心な仕組みなのです。