保険相談を受けていると、比較的若い方でも多くの方から「老後のお金が心配だ」という声を聞きます。

「国の年金ではとても生活していけない」
「少子高齢化だから今の制度では年金は破綻する」
「年金の他に〇千円の貯金がないと生活できない」

不安になる噂ばかり見聞きしますね。

「ウワサ」や「平均的な数字」に惑わされず、ねんきん定期便を使って「自分の数字」を知ることが大切です。

それではどのように対策すれば良いのでしょうか?

年金は何歳で受け取れるかご存じですか?

年金は何歳で受け取れるかをご存知ですか?65歳?

現在は、60歳から70歳の間で受け取る時期を自分で選べるようになっています。

60歳から受け取り開始すると、受け取る金額は65歳時に受け取る金額の70%になり、70歳で受け取り開始すると65歳時に受け取る金額の142%になるのです。

令和2年度の老齢基礎年金は満額であれば781,700円ですので、60歳で受給開始すると1年で受け取れる金額は547,190円ですし、70歳だと1,110,000円ほどになります。

厚生年金に加入している人は、更に上乗せ分がありますね。

老後のお金の心配をなくしていくには

まずは自分がいくらくらい年金がもらえそうなのか、調べてみましょう。

毎月誕生月に送られてくるねんきん定期便を見れば、現在まで払った保険料で受け取れる年金額が書いてあります。

また、このまま働き続けていれば、いくらくらい年金がもらえそうなのか、試算してみることもできます。

次に、想像してみてください。未来の自分を。

今は「働き方改革」の時代です。

「働き方改革」って何でしょう?

残業せずに定時で帰宅し、定休も有給休暇もきちんと休める。

コロナの影響で半ば強制的に始まったリモートワークや交代勤務。生まれた時間を何に使いますか?

多くの人の働き方は、「副業」そして「複業(複数の本業をもつ)」へとシフトしていくかもしれませんね。

そして、今までの終身雇用や60歳定年・65歳定年の感覚がなくなることを身近に感じるようになるかもしれません。

サザエさんのお父さん、波平さんは54歳です。

同年齢の有名人には男性で長嶋一茂さん、今田耕司さん、東山紀之さん、女性では鈴木保奈美さん、RIKACOさんなどなど。

昭和の50代、60代に比べて令和は若々しいですよね!
芸能人に限らず、一般の人も年齢は上がっても若くて元気な人は確実に増えていると思います。

自分がいくら将来のために準備すればいいのか分からない

人はいつまで生きるかわからないので、自分がいくら将来のために準備すればいいのか分からない。

不安の原因はそこにもあると思います。

例えば年金生活開始を70歳に設定するとします。

年金の受け取り開始を70歳に繰り下げると、もらえる年金額が増えるので、それで生活していくには心配ないとすれば、70歳までの生活費・収入を準備すれば良いですね。

方法はいくつかあります。

まずは働いて収入を得ること。

でも高齢になると、思うように働けるか心配ですよね。

そこで、貯蓄、保険や確定拠出年金(企業型DCやiDeco)、つみたてNISAなどで不足しそうな分を準備することができます。

いつまでかわからない、「生きている間」の生活費の準備は不安ですが、70歳までの準備であれば、金額の見当もつけやすく、不安が少し解消されるのではないでしょうか。

もちろん、途中で病気などして計画通りにいかないこともしばしばだと思います。

そこも含めてしっかり準備していき、充実した人生を送って、安心して自分なりの「老後」を過ごしたいですね。